心が疲れているときってありますよね。

心が疲れているときは、どうしたらよいのでしょうか?



本を読むのもいいでしょう。音楽を聴くのもいいでしょう。映画を見るのもいいでしょう。



今回は、セラピストとして活動してきた私がおすすめする、心が疲れているときのあり方をお伝えします。

心が疲れているとは

ところで、心が疲れているとはどういうことなのでしょうか?



・頑張ってもがんばっても、良い結果がでなくて、あきらめかけている状態でしょうか

・願っていることがなかなか実現しなくて、焦っている状態でしょうか

・心配しすぎて行動ができない、行動ができないから、また心配してしまうという状態でしょうか

・相手に対して良かれと思ってとった行為が、裏目にでてしまって悲しくなった状態でしょうか

・いつも他人に振り回されている状態でしょうか

・他人に気を使いすぎてしまい、いつも自分を後回しにしている状態でしょうか



人によっていろいろな捉え方があると思います。

また、専門家によってもいろいろな捉え方を解説していると思いますが、

私は、思考のし過ぎによって脳が疲れている状態なのではないかと考えています。

なぜ、心が疲れてしまうのか

では、なぜ、心が疲れてしまうのでしょうか?



私は次のように考えます。

心を働かせ過ぎていて、心を休ませていないから。



心は常に忙しいです。

常に何かを考えています。思考がやむことがありません。



思考があらわれるとそれに伴って感情もあらわれてきます。

また、記憶を呼び覚ますことでも感情があらわれてしまいます。

将来は大丈夫か、自分はどう思われているかなどと不安感があらわれます。あれで良かったのか、あの時あれをやっておけばと後悔の念がおしよせます。



心は働くいっぽうで、休まる暇がなく常に忙しいです。忙しすぎてしまって、ついにはオーバーヒート状態になってしまうのも無理もありません。



さらに次のような原因もあると思っています。

身体は働きすぎると疲れを感じます。疲れを感じたら休息をとります。

多くの人は、身体の休ませ方を知っていますが、心の休ませ方を知っている人は少ないのではないでしょうか。

この心の休ませ方がよくわからないということも、心が疲れてしまう原因になっているのではないかと思います。

心が疲れているときのおすすめの対策

では、心が疲れているときどのようにすれば良いのでしょうか?



考えることを止めようとすれば良いのでしょうか?

これではますます心が忙しくなってしまいます。

なぜなら、考えることを止めようと考えてしまっているからです。

心の問題を心を使って解決することはなかなか難しいものです。



では、どうしたら良いのでしょうか?

私は次のような対処をおすすめします。



1つ目は、外からの情報を遮断し、自分のエネルギー回復につとめることです。

心が疲れているときは、外からの情報を遮断して自分のエネルギーを蓄えるようにすることが大切だと考えます。



うつっぽくなってくると、人に会いたくなくなってきます。人と目をあわせたくなくなってきます。人と会話したくなくなってきます。人混みが苦手になってきます。

そっと一人にしておいて欲しいと思ってきます。



この行動・状態は、外に対して自分のエネルギーを使いすぎたから、いったんそれを遮断して、自分のエネルギーが回復するようにする、ということではないかと考えています。

なので、もし可能ならば、一時的に外からの情報を遮断して、一人静かに休んで、自分のエネルギーを回復するようにつとめることをおすすめします。



2つ目は、身の周りをきれいにすることです。

心が疲れたときは、そうじをするといいと提案する人もいますが、私も同感です。



心の状態は、身の周りの状態とおおいに関係があると思います。

心が乱れている人は、身の周りも乱れていることが多いです。

机の上が散らかっていたり、書類や本が山積みになっていたり、出したものを元の場所に戻していなかったり、このような状態になっていることが多いです。



さらに、このように乱れている環境の中にいると、その乱れているという情報が無意識に脳にインプットされてしまいます。

その結果、ますます心が乱れてしまうことになってしまいます。



なので、おもきって決断して重い腰をあげて、いっきに身の周りをきれいに掃除したり、整理整頓したりしてしまいましょう。

そうするとことで、心がすっきりして、元気になり、場の状態もよくなります。



3つ目は、身体を動かすことです。

心が疲れているとは、脳のはたらきが不自然な状態になっていると考えます。

脳のはたらきが不自然な状態になっているとは、脳内神経伝達物質の分泌が不良になっていると考えます。



身体を動かすことでこの脳内神経伝達物質の分泌が正常な状態に近づくことがわかっています。



こんな経験をしたことがありませんか?

心がモヤモヤしたとき、散歩にでかけて帰ってきたら心がすっきりしていた。

これは、運動をすることで、脳内にセロトニンやドーパミンと呼ばれる脳内ホルモンが分泌されて、その作用によって心が安定したりやる気がでたりしたためと考えます。



なので、心が疲れているときは、身体を動かすことをおすすめします。

このときのポイントは、その気になったら身体を動かすのではなく、その気にならなくても身体を動かすことです。

まず身体を動かすことで脳内の状態を変えて、その結果気持ちが変わってくるということです。

一般常識とは逆の行動をとることがポイントです。



今回は、心が疲れているときにおすすめの対策などをお伝えしました。

さいごまでごらんになっていただき、ありがとうございました。