耳鳴りがストレスだと思うことがあります。一方で、ストレスによって耳鳴りがおこっているということも考えられます。

どうしたら耳鳴りが解消されるのでしょうか?何かよい対処法、改善法はないのでしょうか?

そのひとつにストレスに適切に対処するということがあげられます。

今回は、耳鳴りとストレスとの関係について役立つ情報をお伝えします。

耳鳴りがストレス。キーンという音や閉塞感やその他の症状も

耳鳴りに悩まされている人は少なくありません。



キーンという音が気になる場合があります。ジーと蝉が鳴いているような音が気になる場合もあります。

高音が鳴っているときもあります。低音が鳴っているときもあります。

なかには、脈打つタイミングと同じタイミングで、ポコッポコッというような変な音がすることもあります。



常にこのような音がなっている人もいますし、たまに音が気になる人もいます。

また、音がするだけでなく、閉塞感やこもった感じがすることもあります。



耳鳴りだけでなく、めまい、吐き気、頭痛などの体の不調もあらわれてしまうことも多いです。

耳鳴りが生じる原因とは?

なぜ、このような耳鳴りがおこってしまうのでしょうか?

一般的な常識では、耳に関係する器官の血流が悪くなったためといわれます。



では、なぜ耳に関係する器官の血流が悪くなってしまうのでしょうか?

いろいろと原因が考えられると思います。病気、気圧の影響、睡眠不足、肉体疲労、筋肉のこり、ストレスなど他にもいろいろとあげられるでしょう。



ここでは、セラピストとしての観点から、筋肉のこりとストレスから生じたと考えられる耳鳴りの改善法、対策についてとりあげます。

耳鳴りの原因とは?肩こりとの関係、ストレスとの関係は?

私はセラピストとして耳鳴りでお困りの人が回復されるような支援を行っていますが、

耳鳴りでお困りの人には、耳周りや首や肩の筋肉が硬くこっているという傾向があるように感じられます。

左側か右側か、片方の耳に耳鳴りがあらわれていることが多く、耳鳴りがあらわれているのと同じ側の首や肩の筋肉が、より硬くこっている傾向があるようです。



首や肩の筋肉が硬くこっているということは、その部分の血流が悪くなっていることが考えられます。その影響が耳の器官にまでおよんで耳の器官の血流が悪くなり耳鳴りという症状があらわているのではないでしょうか。



それから、ストレスの影響が耳鳴りの症状をおこしていることが考えられます。

耳鳴りでお悩みの人とよく会話をすると、実はストレスで悩んでいるということが少なくありません。

突発性難聴という病気も、ストレスが大いに影響しているのではないかという話を聞いたことがあります。



ストレス状態のときは、血管が収縮するそうなので、そのため耳の血流が悪くなって耳鳴りという症状があらわれてしまうのではないかと考えます。

耳鳴りを緩和・改善するためには?

では、耳鳴りを改善または解消するには、どうしたらよいのでしょうか?どのような対処法があるのでしょうか?

ここでは、セラピストとしての観点から改善法・解消法を紹介します。



1つ目は、耳周り、首、肩の筋肉のこりをよくほぐすことです。

特に、顎の下あたりにある首の筋肉(胸鎖乳突筋の上部)や後頭部、耳側あたりにある首の筋肉のこりを適切にほぐすとより効果が期待できます。

なお、この辺はデリケートな部分なので、強く押したり揉んだりすることはしないようにしてください。



さらに、側頭部にある筋肉、顎にある筋肉、胸の筋肉、脇にある筋肉のこりなどもほぐしてあげるとさらに効果が期待できます。



根本的には、首の骨や頭蓋骨が歪んでいる可能性もありますので、骨が矯正できる専門家に相談してみることもいいと思います。



2つ目は、ストレスを緩和または解消することです。

ストレスを解消するために私がおすすめする方法は、体の筋肉を緩めることです。

体の筋肉を緩めると、その信号が脳に伝わり脳がリラックス状態になりやすくなります。

脳(特に脳幹)がリラックス状態になると本当のストレス緩和または解消ができます。



また、私たちが一般的にストレスというときは、心的・精神的ストレスのことをいいます。

心的・精神的ストレスのなかで代表的なものは、人間関係のストレスです。



私が耳鳴りを回復するサポートを行った人のなかにも、人間関係のストレスがあった人がいました。

その人の状況をよく聞いてみると、耳鳴りが生じている側に、常にストレスだと感じる人物がいたそうです。

そのストレスだと感じる人物がいる側の片側の耳に耳鳴りが生じるようになってしまいました。

この人だけでなく、同じような体験がある人がけっこういらっしゃいます。



人間関係のストレスは、「嫌なあいつがストレスの原因だ」と思ってしまいますが、実は、自分の中に原因があります。

自分の記憶、価値観、思想体系などによって、相手の発言や態度や行動を意味づけます。その結果、こいつは嫌な奴だ、ストレスだと判断するようになります。

つまり、自分の意味づけがストレスの原因になっているのです。



なので、本当のストレス解消は、この自分の意味づけの癖を変えていくことです。



といわれても、これがなかなか難しいです。訓練・トレーニングが必要になってきます。

この訓練法・トレーニングについては、また別な機会に紹介できればと思います。



今回は、耳鳴りとストレスとの関係、および原因と対策などについてお伝えしました。

最後までごらんになっていただき、ありがとうございます。