座るとおしりが痛いとき、どうしたら痛みが緩和されて、楽になるのでしょうか。
座るとおしりが痛い原因はさまざまでしょう。
痔、できもの、坐骨や尾てい骨の障害、坐骨神経の問題などなど
ここでは、痔、できもの、坐骨や尾てい骨の障害ではないけれども、座るとおしりが痛い場合にどう対処したらよいか
現役セラピストの観点から実用的な対処法や改善法を紹介します。
座るとおしりが痛いときに行う一般的な対処法
注意!まだ病院で検査していない場合は、まず整形外科に行って医師に診てもらいましょう。
自分では大丈夫だと思っていても、尾てい骨が折れていたり、坐骨に障害があったり、他の病気のあらわれかもしれませんから、念のため。
整形外科に行ってレントゲン、MRIなどによって検査したけれども骨に異常はないし、他の病気でもなかった場合は、次のような対処法がよく紹介されています。
その1:椅子にクッションを入れるなど工夫する
その2:長時間ずっと座っていないで、たまに立って歩く
その3:今まで座っていた椅子を変えてみる
その4:座る姿勢をみなおす
その5:お尻にある筋肉(大臀筋、中臀筋)をストレッチする
これらの対処をするのもよろしいかと思いますが、現役セラピストとしてお尻が痛くて困っている人たちをサポートしている私の実体験から、さらに実用的な対処法をアドバイスします。
現役セラピストからの実用的なアドバイス
1.座る姿勢を改める
座るとおしりが痛いという多くの人は、座る姿勢が悪いことが多いです。
悪い姿勢とは、骨盤が後ろの方へ倒れていて、尾てい骨や仙骨あたりに体重がのってしまい、それらの骨にだいぶ負荷がかかっているような姿勢です。
骨盤が後ろの方へ倒れているため、自然と背中が丸くなり、いわゆる猫背のような状態になってしまいます。
やわらかいソファーにもたれかかっているときや車の運転をしているときなどに、このような姿勢をとってしまうことが多いですね。
このような悪い姿勢をとることが習慣になってしまうと、腰やお尻に負担がかかってしまい腰痛やお尻の痛みを引き起こす要因のひとつになってしまいます。
では、どのような姿勢をとることが良いのでしょうか。
私のおすすめの姿勢は、坐骨より少し前、太もも裏のお尻に近いあたりを椅子や床につけるように座るようにすることです。
こうすると自然と骨盤が立ち、骨盤に乗っかっている背骨もまっすぐ(自然な湾曲)になり、おしりの痛みも緩和していくことが期待できます。
2.筋肉のコリをほぐす
次にしめす筋肉が硬くこってしまうと、血流が悪くなったり、神経に触れたりしてお尻に痛みやしびれを生じさせることになってしまいます。
お尻にある筋肉、
太もも裏にある筋肉、
膝の裏にある筋肉
これらの筋肉のコリをほぐしてあげると、お尻の痛みがやわらいだり、楽なったりすることが多いです。
また、意外かもしれませんが、肩甲骨の内側(背骨側)にある筋肉が硬くこっているときも、おしりに痛みが走ることがあります。
なので、肩甲骨の内側(背骨側)にある筋肉のこりをほぐしてあげると、おしりの痛みが楽になることがあります。
3.骨盤を締める
骨盤が開きすぎてしまっているときも、座るとおしりが痛くなる場合があります。
特に、妊娠中(臨月)や出産後は、通常よりも骨盤が開いている状態が多いので、座るとおしりが痛くなることが多くなるかもしれません。
こんなときは、骨盤ベルトなどを利用して、骨盤を少し締めてあげるとおしりの痛みが楽になる場合があります。
腰というよりおしりのあたりを締めるような位置(普通より少し低い位置)で骨盤ベルトを締めてあげるといいかもしれません。
以上、今回は座るとおしりが痛いときに楽になる対処法を紹介しました。
最後までごらんになっていただき、ありがとうございました。