物忘れを防止するために、やめること・はじめることがあります。
ご存知ですか?
物忘れが頻繁になってきたら、痴呆の可能性もでてきます。
痴呆になったら本人も、周りにいる家族も大変です。
今回は、物忘れを防止するために、やめること・はじめることを主に栄養の観点からお伝えします。
物忘れを防止するための対策とは
私たちは年々歳をとっていき高齢者となっていきます。
高齢者になっていくにつれて老化現象もあらわれてきます。
その老化現象のひとつに頻繁な物忘れがあります。
歳をとること、老化していくことは自然の摂理であり逆らうことはできないのですが、
意識的に注意して生活することで、そのスピードを遅くしたり、ある程度は防止することができます。
では、どのようなことを意識したり注意したりして生活すればよいのでしょうか?
巷には、物忘れを防止するためのグッズが販売されていたり、さまざまな訓練やトレーニングが紹介されていたりしています。
最近では、スマートフォンのアプリなども提供されはじめています。
その中でも私は特にふだん何を食べているのかということが重要ではないかと考えています。
理由は単純です。
私たちのからだは食べ物・食材でできているからです。
ふだんからどんなものを食べているのか、その食材に含まれている栄養素の質によって、どんな体がつくられるかが決まるといってもいいからです。
では、物忘れを防止するためには、どんな食べ物を摂らないようにしたほうがよいのか、どんな食べ物を摂ったほうがよいのか、を次に紹介します。
物忘れを防止するために、やめること
まず、物忘れを防止するために、摂らないほうがよい食べ物(栄養素)をあげてみます。
その前に不自然な食生活を続けていると発症するかもしれない、痴呆についてここで改めて確認しておきましょう。
老化してくると記憶力がおかしくなったり、認識能力がおかしくなったりする症状があらわれることがあります。
いわゆる”ボケてきた”と表現される場合もありますね。
このような状態のとき、病院で診てもらうと痴呆症と診断されることがあります。
この痴呆は、2種類に分類されています。
ひとつが脳血管性痴呆です。そしてもうひとつがアルツハイマー症です。
脳の血管が硬くなったり、脆くなったり、血流が悪くなったりして、脳の組織にダメージを与えるようになってしまいます。
その影響が脳の組織のひとつである記憶に関連している海馬というところに及んでしまうと、記憶に障害があらわれてくるようになってしまいます。
このような病気を脳血管性痴呆とよんでいます。
したがって、痴呆のひとつである脳血管性痴呆を防止するためには、脳の血管をできるだけ健康な状態に保つ必要があります。
脳の血管をはじめ、血管が硬くなったり、脆くなったり、血管内に不自然なものが沈着してしまい血流が悪くなってしまう症状を動脈硬化とよばれています。
この動脈硬化を防止するために注意する食べ物があります。
それは、脂(油)です。
脂(油)といってもさまざまな種類があります。
大きく分けると、硬い脂(飽和脂肪酸)と柔らかい油(不飽和脂肪酸)があります。
動脈硬化を防止するためには、硬い脂を摂り過ぎないようにして、積極的に柔らかい油を摂るようにすることがすすめられています。
さて、次にアルツハイマー症を防止するためにはどんなことに気をつければよいのでしょうか?
アルツハイマー症の原因はさまざまなな可能性があげられていますが、そのひとつに脳内の酸化があげられています。
なので、酸化した食べ物はあまり摂らないほうがいいでしょう。
具体的には、空気に触れている時間が長い食べ物、スナック菓子、揚げ物などです。
物忘れを防止するために、はじめること
では、次に物忘れを防止するために、摂ったほうが良い食べ物(栄養素)をあげてみます。
前述から、物忘れを防止する、もしくは痴呆を防止するためには、
ふだんどんな脂(油)を摂っているのか、また、脳を酸化させないことが重要ということがわかりました。
では、どのような食べ物(栄養素)を摂ることをはじめればよいのでしょうか?
まずは、柔らかい油(不飽和脂肪酸)が多く含まれている食べ物です。
具体的には、亜麻仁油、背の青い魚などです。
それから、酸化を防ぐような食べ物(栄養素)です。
酸化を防ぐような栄養素は、抗酸化栄養素とよばれていますが、代表的なものにビタミンA、ビタミンC、ビタミンE、ベータカロテンがあります。
具体的には、豆類、ごま、野菜類などです。
それから、亜鉛という栄養素は記憶力を高めるはたらきがあるといわれています。
亜鉛が多く含まれる食べ物としては、牡蠣(かき)が有名ですが、現実的には日常あまり多く牡蠣(かき)を食べることが難しいと思います。
なので、亜鉛が多く含まれたサプリメントを摂ってもいいでしょう。
以上、今回は物忘れを防止するための食べ物に関することをお伝えしました。
最後までごらんになっていただき、ありがとうございました。