上を向くと咳がでる、むせる。
なんだろう?何かの病気にかかってしまったのか?
と心配や不安になりますよね。
では、上を向くと咳がでるとき、他にどのような症状がともなったら怖い病気にかかっている可能性がるのでしょうか?
咳の他に、こんな症状が無ければ怖い病気じゃない
上を向くと咳がでるという症状があっても、次のような症状がなければそんなに心配や不安にならなくてもいいようです。
●38度以上の高い熱がでている
●胸のあたりが痛い
●黄色い痰がでる
●空咳ではなく、重いような湿ったような咳がでる
→ 肺炎の可能性
●微熱が続いている
●咳をすると血が混じることがある
●胸のあたりが痛い
→ 肺結核の可能性
●息苦しい
●咳が長く続いている
●痰も長く続いている
●咳や痰に血が混じることがある
●胸や背中が痛い
→ 肺がんの可能性
もし、上でしめしたような症状が伴うようであれば、すぐに病院に行って、医師に相談されたほうがいいです。
上を向くと咳がでるとき、考えられる原因
では、上でしめした症状がなくて、上を向いたとき咳がでたり、むせたりするのは、どのような原因が考えられるのでしょうか?
その前に、そもそもなぜ咳がでるのかを、ここで改めて確認しておきましょう。
簡単にいうと、私たちには気管や気管支や肺に異物を反射的に入れさせないようにするしくみがあり、そのひとつが咳をする反応となってあらわれるということですね。
気管や気管支には粘膜があり、この粘膜になんらかの影響によって炎症がおこると、自律神経の迷走神経という神経が刺激されて、その信号が脳に伝わり、咳をする信号が体に伝わり咳がでるようになるそうです。
これを踏まえて、上を向くと咳がでる原因の可能性を考えてみましょう。
そのひとつは、鼻水または鼻汁がのどや気管に入って、粘膜を刺激してしまい、咳がでることが考えられます。
上を向いたとき、鼻水や鼻汁がのどや気管に流れ落ちて、気管の粘膜が刺激されて、その刺激によって咳がでる場合があるそうです。
ちなみに、このような現象は後鼻漏(こうびろう)と呼ばれているそうです。
他に考えられる原因は、扁桃腺の腫れ、炎症です。
ちなみに扁桃腺とは、舌の付け根あたり左右にあるリンパ組織のひとつですね。
上を向いたとき、この炎症がおこって腫れている扁桃腺がのどを刺激して、咳がでることがあるそうです。
その他に考えられる原因は、自律神経の乱れにより迷走神経のはたらきもおかしくなり、迷走神経が不自然になんらかの刺激をとらえてしまい、それが脳に伝わり誤って咳の指令がでてしまうことが考えられるそうです。
どんな対処法があるのか
では、次に上を向くと咳が出る場合、どのような対処をとればよいのでしょうか?
まずは、やはり病院に行って検査する必要があるでしょう。
気管や気管支、肺などを検査しても問題が見つからず、肺炎、肺結核、肺がんなどにも罹っていないならば、
次は、鼻は喉に問題がないか詳しく検査してもらうといいかもしれません。
それから、鼻や喉も検査したけど、特に問題が見つからない場合は、自律神経の乱れが咳に影響している可能性があります。
なので、自律神経のはたらきを正常に戻すはたらきかけをするとよいでしょう。
では、自律神経のはたらきを正常に戻すには、どのようなはたらきかけをするとよいのでしょうか?
巷にはいろいろな方法が紹介されていますが、ここでは現役セラピストの私がおすすめする、簡単な基礎的な方法をお伝えします。
まず気をつけることは毎日の姿勢です。
毎日悪い姿勢をとっているとそれが自律神経に悪影響を及ぼす可能性が高くなります。
特に、頭首を体の前に下げ、骨盤が体の後ろの方に倒れている姿勢をとり続けている姿勢が良くないです。
なぜなら、このような姿勢はちょうど副交感神経の集まっているところに悪い刺激を与えてしまうからです。
なので、骨盤を立てて、頭首を上から吊るされたような姿勢をとることをおすすめします。
次にオススメするのは、呼吸法です。
多くの人は呼吸が早く浅くなっています。ゆっくりと深く呼吸することが求められます。
ゆっくりと深く呼吸するには、横隔膜が十分に下がるような呼吸をすることがポイントなのだそうです。
横隔膜を直に意識することは難しいでしょうから、お腹の下、奥の方に吸った空気を集めるような意識をしながら呼吸するといいです。
このような呼吸法が日常的になってくると、副交感神経がちゃんとはたらくようになり、自律神経のバランスもとれてきます。
以上のような対処をすることで、乱れていた自律神経が整いはじめ、やがて上を向いても咳がでにくくなっていきます。
以上、今回は上を向くと咳がでるときの症状と病気の可能性、のぞまれる対処などについてお伝えしました。
最後までごらんになっていただき、ありがとうございました。