冷静になる方法を探していますか?

緊張するとき、いっぱいいっぱいのとき、イライラするときなどに、すぐに冷静になれたらいいですよね。

また、もう少し深刻なパニック発作があらわれそうなときにも、冷静になる方法を習得していれば安心できます。

今回は、セラピストとして活動してきた観点から、実用的な冷静になる方法をお伝えします。

冷静になる方法。仕事やスポーツで緊張するとき

社会生活をしていくなかで、緊張する場面に出くわすことがあります。

仕事で失敗が許されない客先に出向くとき、大勢の前でプレゼンテーションを行わなければならないときなど、とても緊張します。

また、スポーツで競技大会に参加するとき、負けられない試合にのぞむときなども、とても緊張してしまいます。



このようなとき、どうしたら冷静になれるのでしょうか?

「緊張しないでおこう、緊張しないでおこう」と思いすぎると緊張してしまいます。

「冷静になろう、冷静になろう」と思っても、なかなか冷静になれません。



では、どうしたらよいのでしょうか?

心・精神が緊張しているときは、身体も緊張しています。というか、身体が緊張しているから心・精神が緊張してしまうという説があります。

身体の緊張をとり、リラックスすると、心・精神の緊張もとれて冷静になれるということです。



セラピストとして人々の健康サポートをしてきたなかで、どうやらこの説が正しいのではないかと考えています。



そこで、セラピストである私がおすすめする方法は、体の力を抜くことです。体をゆるゆるにすることです。



次にその具体的な方法を紹介します。


1つ目は、いったん体の力を入れて、瞬時に抜く方法です。

いったん、思いっきり体の力を入れます。その後、瞬間的に一気にその力を抜きます。



例えば、肩を頭の方に上げて、肩に力を入れます。その後、ストンと肩を落とします。

また、思いっきり手指をギューと握ります。その後、瞬間的に力を抜いて指をひらきます。



2つ目は、体をよく観察して、力が入っている部位に気づく方法です。

頭から足の先まで体全体によく注意を向けて、力が入っている部位はどこか、今の体の状態をよく観察します。

例えば、眉間に力が入っていないかよく観察します。歯をくいしばっていないかよく観察します。肩に力が入っていないかよく観察します。

眉間に力入っていた、歯をくいしばり過ぎていた、肩に力が入りすぎていた、と気づいたとします。そうすると、入りすぎていた力が抜けていきます。



このような動作をとると、体の力がぬけて緊張がとれやすくなります。そうすると、心・精神の緊張もとれやすくなり、冷静になりやすくなります。

イライラしたときに冷静になる方法

社会生活をしていくなかで、イライラしてしまうことも多々あると思います。

冷静になってイライラを解消または予防したいと思っている人もいるでしょう。



では、どうしたらイライラを回避し冷静になれるのでしょうか?

専門家からいろいろな方法が提案されていますが、ここでは、私がおすすめする冷静になりやすい方法を紹介します。



それは、勝手に想像する方法です。

イライラするときは、多くの場合相手がいると思います。通常、その相手の発言や態度や行動などに対してイライラする感情がでてくると思います。

そんなとき、なぜ相手がそのような発言や態度や行動を行うのかと、その理由を勝手につくってしまうのです。



例えば、自分が思うようなすばやさで行動しない相手がいるとします。そんなときは、

「あぁ、この人は身体のどこかに不調があるんだ、だから行動が遅いんだな、しょうがないな」と勝手に自分のいいように理由をつくってしまうのです。



イライラしたとき、もしくはイライラしそうになったとき、自分の中で自分の都合のいいように勝手に理由をつくることができるようになると、回避しやすくなり、すぐに冷静になれるようになっていきます。

パニックになりそうなとき冷静になる方法

最後に、パニックに陥りそうなときに冷静になりやすい方法を紹介します。



私がおすすめする方法は、深呼吸しながら、今の現状を確認する方法です。



パニックに陥りそうなときは、思考が未来に行ったきりになってしまうことが多いです。

つまり、こうなったらどうしよう?ああなったらどうしよう?と、まだ起きていない未来のことを考えすぎてしまっている状態です。



こんなときは、唯一実在している今に戻って、今の現状をしっかりと意識的に確認するといいと思います。

例えば、今現状はちゃんと息をしている。今現状はちゃんと心臓が動いている。今現状は自由に体が動くなどを意識的に確認します。



それから、パニックになりそうなときは、「どうしよう?どうしよう?」という思考でいっぱいになってしまうことが多いと思います。

そんなときは、もっと自分の体のはたらきを信じてみるといいと思います。

いざというとき、身体はきっとなんとかします。本能的になんとか息をしようとするなど、頭の心配をよそに、身体は状況にあわせて適切に動いてくれます。

それを信じてあげるのです。



このような方法を実践したり、意識を変えてみたりすると、冷静になりやすくなります。



今回は、冷静になる方法についてお伝えしました。

さいごまでごらにんになっていただき、ありがとうございました。