顎にコリがある人は意外に多いです。
あごの筋肉が凝っているところを刺激すると、痛みを感じて驚かれる人がけっこういます。
顎がこってしまう原因はなんでしょうか?また、効果が期待できる解消法にはどんな方法があるのでしょうか?
顎の凝りが生じてしまう原因
顎の筋肉はなぜ凝ってしまうのでしょうか?
考えられる原因をいくつかあげてみましょう。
考えられる原因の1つ目は、無意識に歯をくいしばっていることです。
顎がこっている人に、ふだん歯をくいしばっていませんか?と尋ねると、多くの人がしていませんと答えます。
でも、無意識のうちにけっこう歯をくいしばっていると思われます。
例えば、仕事中、運転中、睡眠中などです。
考えられる原因の2つ目は、片側の歯だけで食べ物を噛んでいるということです。
歯の片側にある虫歯になっていたり、歯の詰め物が取れてしまってそのまま放置しているときなど、その反対側の歯だけで噛んだりしてしまいます。
これが長期間に渡ると、顎の筋肉も疲れてきてやがてコリへとつながってしまうようです。
考えられる原因の3つ目は、股関節の歪みです。
顎と股関節とは意外に思われるかもしれませんが、どうやら顎と股関節は関係しているようです。
考えられる原因の4つ目は、心的なストレスです。
心理的、もしくは精神的にストレスを感じていると、無意識に歯をくいしばる動作をしてしまうようです。
特にイライラしたり怒りの感情をおさえてしまう状況になると、無意識に顎に強い力が加わってしまうことがあるようです。
顎のコリを解消する方法
では、どうしたら顎のこりを緩和したり、解消したりすることができるのでしょうか?
対策の1つ目は、普段から意識的に上の歯と下の歯の間にわずかに隙間をつくるようにすることです。
1日のうちで何度も上の歯と下の歯の間に紙が1枚入るくらいの隙間をあけるようにします。
この動作をあえて意識的に行います。
対策の2つ目は、こっている筋肉をマッサージするなどしてほぐすことを行います。
直接凝っている顎の筋肉をほぐすことを行ってもいいです。このときちょっと痛いかもしれません。
さらに、顎の筋肉と関係がある側頭部の筋肉もマッサージなどを行って緩めてあげるといいです。
こめかみよりちょっと上のあたりが硬くなっていることが多いです。
対策の3つ目は、股関節の歪み、及び骨盤の歪みを整えることです。
これは自分で行うのはちょっと難しいかもしれませんので、整体師など専門家のお世話になったほうがいいかもしれません。
現役セラピストからの耳より情報
実は、顎のコリはいろいろな体の不調を引き起こす可能性が高いです。
頭痛、首こり、肩こりを引き起こしたりします。
また、自律神経のバランスが崩れて原因不明の不調があらわれているような人も顎がこっている場合が多いです。
逆に、顎のこりを緩めたり、顎の過緊張をとってあげたりすると、頭痛・首こり・肩こりなどの不調が楽になったり、自律神経の乱れからあらわれる不調が小さくなったりする場合が多いです。
さいごに関連情報をお伝えします。
顎の下(エラの下というか耳下というか、そのあたり)が異常に硬くなっている人がいます。
これは胸鎖乳突筋という筋肉の上部にある筋肉の一部です。
この異常に硬くなっている筋肉に気づいていない人が多いです。
これに気づいて、適切にケアして本来の自然な状態に戻してあげると、首こり・肩こりをはじめ他の不調もすごく楽になることが多いです。
今回は、顎のコリの原因や対策などについてお伝えしました。
最後までごらんになっていただき、ありがとうございました。