頭がくらくらする、さらに吐き気もする・・・

何かの病気かも・・と心配、不安になりますよね。

今回は、そんなふうに悩んでいる人に向けて、考えられる原因や関連する病気の情報をお伝えします。

さらに、特にこれといった病気が見つからなかったときに有効な実用的な対処法も紹介します。

頭がクラクラする、吐き気もするとき、その原因と病気の可能性

では、なぜ頭がくらくらするし吐き気もするのでしょうか?その原因はなんでしょうか?

次に考えられる主な原因をあげます。

一番可能性が高い原因は、脳の血管を通して脳に送られる血液の量が減少してしまったことです。

起き上がろう、立ち上がろうとしたときに、抹消血管が狭くなり、あっという間に脳に送られるはずの血液が少なくなってしまいます。

このときに、頭がクラクラしたり、吐き気ももよおす場合があります。

このような症状を、起立性障害とよばれています。

他に頭痛がしたり、肩がこったり、なんとなく不快な感じがしたりするのが特徴です。

自律神経が乱れているときに、このような症状があらわれることが多いようです。



次に考えられる原因は、耳の器官や小脳に異常が生じた可能性です。

耳の器官、内耳にある前庭というところに何らかの障害がある場合、または小脳に何らかの障害がある場合に、くらくらしたり、体がよろけてしまうなどのような症状があらわれます。

このとき、吐き気やひどい場合は嘔吐などの症状も生じることもあります。

ちなみに、頭がくらくらする他に、頭がふわふわする、頭がぐるぐるするというような感覚がする場合があります。

これらの違いを簡単にあげてみましょう。



頭がぐるぐるするときは、主に耳に関連した器官にトラブルが生じている場合が多いそうです。

主な病気に、メニエール病、前庭神経炎などがあります。

頭がふわふわするときは、主に脳に関連した器官にトラブルが生じている場合が多いそうです。

主な病気に、脳出血、脳梗塞などがあります。

現役セラピストからの実用的なアドバイス

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では、頭がくらくらする、吐き気もあるとき、どのような対処をすることがよいのでしょうか?

まだ病院で検査されていない人は、まず病院で適切な検査をされたほうがいいです。

「これくらい大丈夫」と思っていても、重大な病気が隠れている可能性もありますから。念のためです。

病院で精密検査を受けたけど、脳や耳に特に異常はみつからず、また他の病気でもなかったとき、どんな対処をすれば改善が期待できるのでしょうか?

次に、現役セラピストである私の観点から、実用的な対処法を紹介します。



病院で検査したけれども特に異常がみつからないとき、自律神経の乱れの影響が大いに考えられます。

では、自律神経を整えるにはどうしたらよいのでしょうか?

自律神経を整える方法は、本や書籍やインターネットなどで多く紹介されています。

それらの方法を実践してみるのもよろしいかと思います。

ここでは、現役セラピストとして長い間不調で困っている人たちをサポートしてきた経験から有効と思われる方法を紹介します。



その1:肩甲骨内側(肩甲骨と背骨の間)にある筋肉の過緊張をとる

自律神経が乱れている(特に交感神経がはたらきすぎて、副交感神経がはたらきにくくなっている)とき、この肩甲骨内側にある筋肉が異常に硬くこっている場合が多いです。

この肩甲骨内側にある筋肉の過緊張をとってあげると、自律神経が整う可能性が高くなり、頭がクラクラしたり吐き気がするという症状がしだいに落ち着いていくことが多いです。



その2:肩甲骨を背骨側に寄せて、少し胸を張る姿勢をするように意識する

自律神経が乱れているとき、肩甲骨が本来の位置より体の外側に広がりすぎていて、いわゆる猫背のような姿勢になっている人が多くみうけられます。

この肩甲骨の位置を本来の位置に戻るような姿勢をとるように日々意識すると、自律神経が整う可能性が高くなります。

毎日、体の後ろ側で両手を組むという動作を続けていくだけでも、自律神経が整い、つらい症状がおさまっていくことが多いです。



その3:後頭部、うなじ、首の過緊張をとる

自律神経が乱れているとき、後頭部、うなじ、首の筋肉が異常に緊張している場合が多いです。

この後頭部、うなじ、首の筋肉の過緊張をとってあげると、自律神経が整い、頭がくらくらする、吐き気がするという症状があまり気にならなくなっていくことが多いです。

あまり強く揉んだり叩いたりすると返って逆効果ですので、やさしくマッサージしたりストレッチしたほうが効果的です。

また、無意識に下を向くことが多くなっているかもしれませんので、意識的に頭を上げることを習慣にするようにすることをおすすめします。



以上、今回は、頭がくらくらするし吐き気もする原因と病気の可能性、さらに実用的な対処法も紹介しました。

最後までごらんになっていただきまして、ありがとうございました。