ホットフラッシュ、更年期障害の症状のひとつである、ほてりやのぼせのことをこう呼ばれることがあります。

ホットフラッシュは、今自分が熱いのか、寒いのかわからなくなったり、顔や首のあたりが急に熱くなったり、火照りだしたりして、ダラダラと汗があふれてきてそれはもうすごいことになってしまう症状です。

このようなつらい状態をなかなか改善できずにどうしようかと悩んでいる人がいる一方で、

適切な対策をこうじることで辛さを軽減し、症状をやわらげ、更年期障害の不調をうまく乗り切ることができている人もいます。

このような人は、一体どんな対処をしたのでしょうか?

ここでは、安全で体が楽になると評判の対策をいくつか紹介します。

なぜ、ホットフラッシュになってしまうのか?

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その前に、なぜホットフラッシュ、ほてりやのぼせといった辛い症状があらわれてしまうのでしょうか?

いくつか考えられる原因をあげてみましょう。



ホットフラッシュ、ほてりやのぼせといったら、まずは更年期障害の可能性が大きいといわれています。

更年期障害とは、簡単にいうと、閉経前後の時期におこるホルモン分泌の乱れからくる、さまざまな不調といえるでしょうか。

更年期障害とよばれる症状には、さまざまなあらわれがあります。

ほてる、大量に汗をかく、冷える、むくむ、疲れる、だるい、頭痛、肩こり、腰痛、めまい、耳鳴り、下痢、便秘、肌のトラブル、元気がでない、などなど

その中でも、多くの人たちが訴える症状に、ホットフラッシュ(ほてり、のぼせ)があげられます。



では、なぜほてったり、のぼせたり、大量に汗をかくようになってしまうのでしょうか?

更年期に差し掛かってくると、卵巣から分泌される女性ホルモン(エストロゲンなど)が少なくなってくる傾向があります。

卵巣から分泌される女性ホルモンが少なくなってくると、それに関係している脳の部位である視床下部や下垂体が影響をうけます。

やがてこのはたらきに狂いが生じることが多くなってきます。視床下部や下垂体のはたらきに狂いが生じてくると、その近くにある自律神経をコントロールしているところにも影響が及ぼされるようになってきてしまいます。

自律神経とは、私たちが生きるために無意識的にさまざまなはたらきを促してくれている神経です。

自律神経のはたらきのおかげで、呼吸ができたり、血圧を上げたり下げたり、心臓を動かしたり、他にもいろいろと生きるために重要な活動ができています。

体温調節も自律神経が大いに関係しています。

女性ホルモンの分泌に狂いが生じてくると、自律神経のはたらきにも狂いが生じてきてしまい、それと大いに関係している体温調節にも狂いが生じてきてしまうのです。

体温調節の機能が狂ってしまうため、急に熱くなったり、どんどん汗がでてしまったりしまうわけです。

ホットフラッシュに効果的な対策とは?

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では、ホットフラッシュを少しでもやわらげたり、体が楽なる方法はないのでしょうか?

そんなお悩みをかかえているあなたのために、比較的安全で、大いに効果が期待できる、おすすめの対策を紹介します。

1.ホルモン補充療法(HRT)を受けてみる

一番のおすすめは、はやり専門家の力を借りることです。

婦人科に行って、医師によるホルモン補充療法(HRT)をうけてみることです。

ホルモン療法というと、何か怖いとか逆に体に害を及ぼす危険性があるとか、悪いイメージを持っている人が少なくないかもしれません。

でも、それは勝手につくられたイメージであって、ホルモン療法は安全で大いに効果が期待できるすぐれた対策なんです。

ホルモン補充療法には、エストロゲン剤を使用します。エストロゲン剤にはいくつか種類があるそうです。

比較的作用の強いエストラジオール、それほど強くなく体にやさしいエストリオールなどがあるようです。

まずは、このエストリオールをサプリメント感覚で飲んでみるといいそうです。

西洋薬はどうも苦手という人には、あまり即効性は期待できないけれども、比較的体にやさしいといわれている漢方薬もおすすめです。

2.有効な栄養素、成分を摂取してみる

現代医療による治療、薬以外に改善が期待できる方法はないでしょうか。

そのひとつに有効な栄養素、成分を補給してみることがあげられます。

ホットフラッシュなどの更年期のトラブルは、エストロゲンやプロゲステロンというホルモンの分泌が少なくなってくることが原因のひとつといわれています。

不足しているのだから、それを補えば症状が緩和されることが期待できます。

薬以外では、エストロゲンと似たような作用をするといわれている大豆イソフラボンがよく知られています。

大豆イソフラボンという成分を多く含む納豆、豆腐、みそ、大豆飲料などのような食べ物、飲み物を積極的にとるようにすると体が楽になっていくことが期待できます。

また、大豆イソフラボンが多く含まれているサプリメントもたくさん販売されていますから、これらのサプリメントを利用しても良いでしょう。

3.自律神経を整えるようなトレーニングを実践してみる

乱れてしまった自律神経を整えるようなトレーニングを実践することも症状を和らげるのに有効と考えます。

巷にはいろいろな自律神経を整える方法が紹介されていますが、ここでは比較的簡単にできてしかも効果が期待できる方法を紹介します。

1つ目は、自然な姿勢をとることです。

現代生活を送っている多くの人は、パソコン作業やスマホをよく使うなどで、下を向いている時間が長い傾向があります。

下を向いている時間がないと、実は自律神経のはたらきと大いに関係がある脳幹とよばれる部位に悪影響を与えてしまいます。

なので、必要でないときは、なるべく下を向かずに頭首を胴体の真上にくるような位置においてあげることが大切です。

2つ目は、リラックスできるような呼吸をすることです。

多くの人は呼吸が浅くて早いです。これでは交感神経が刺激されやすくなり、あまりリラックスできません。

意識的に深く大きくゆっくりと呼吸することが大切です。

それとあわせて、肛門を閉めたり開けたりする動作を行ってみることもおすすめします。

なぜかというと、女性ホルモンが低下してくると頻尿や尿もれ、もしくは膀胱炎も引き起こしやすくなります。

これらの症状をなくしていく、もしくは予防するためには骨盤の底にある筋肉を鍛えてあげることがよく、そのためには肛門を閉めたり開けたりするトレーニングが有効なためです。

3つ目は、頭のてっぺんを手の指先で軽くトントンという刺激を加えてあげることです。

すごい簡単な方法ですが、意外とほてりやのぼせが小さくなったと効果を感じる人が多いです。

以上、ホットフラッシュでお困りのあなたに少しでも役に立てばといろいろとお伝えしました。

最後までごらんになっていただきありがとうございました。