リラクゼーションマッサージ店が多くなってきました。格安料金を提示している店も増えています。
それに伴って噂、トラブル、注意したいことなども増えてきており、自分を守るためにも事前により正確な情報を把握しておくことが大切です。
ここでは、現役セラピストの観点から、知っておきたい3つの正体を明らかにしたいと思います。
3つの正体とは・・・
1.リラクゼーションマッサージとは?
まずはじめに、リラクゼーションマッサージとは何かということについて確認しておきましょう。
人によって、専門家によってさまざまな定義があると思いますが、ここではよく言われることをあげてみましょう。
わかっていらっしゃると思いますが、念のために確認しておきたいことがあります。それは・・・
リラクゼーションマッサージは医療行為、または医業類似行為ではない、ということです。
なので、検査、治療などの行為はできません。やってはいけません。
医療行為ができるのは、医師だけです。ちなみに、接骨院(整骨院)や鍼灸院でも医療行為はできません。
もちろん、整体やカイロプラクティックなどの民間療法もできません。
リラクゼーションマッサージとは、”体が楽になった感覚や気持ちが良い感覚やスッキリした感覚を味わうことができるサービス”といった捉え方がよろしいかと思います。
2.リラクゼーションマッサージにはどんなサービスがある?
巷には、○○マッサージといったサービスがたくさんあります。
アロママッサージ、リンパマッサージ、タイ古式マッサージ、アーユルヴェーダマッサージ、他にもたくさん○○マッサージといったものがあります。
それから、ボディセラピー、全身揉みほぐし、足揉み、足ツボ、リフレクソロジーといったような名称でサービスを提供しているものもあります。
こういったお店は店構えがキレイでおしゃれなところも多く、男性客が入りづらい場合も多いです。
中にはそういった男性客を考慮してメンズ用リラクゼーションマッサージなどのコースを設けている店舗もあります。
また、整体院と呼ばれている店でもマッサージのような行為が行われる場合も多いです。
このように、現状、たくさんのマッサージのような行為がおこなわれているわけですが、
本来マッサージは、法律上[あん摩マッサージ指圧師]という国家資格を持った人が行える行為になります。
なので、国家資格を持っていないマッサージのような行為を受けることが不安な人は、ちゃんと[あん摩マッサージ指圧師]という国家資格を持った人がいるマッサージ院や治療院などに行ってください。
3.リラクゼーションマッサージの正体、実態とは?
リラクゼーションマッサージといえば、最近増えてきている格安マッサージ店や温泉施設などにあるマッサージ店を思い浮かべる人も多いでしょう。
このようなお店で働いているスタッフは、その多くが人の体に触れたことがない、人の体を施術したことがない未経験者です。
数週間の研修でそのお店で提供しているリラクゼーションマッサージのやり方を習得するようにします。
体の知識、質の高い手技、禁忌事項、コミュニケーション術、接客術などをちゃんと教えているしっかりとした店もありますが、ほとんどそのような大事なことを教えずにコースの手順だけを教えている店も少なくありません。
残念なスタッフにあたってしまい、強く揉まれ過ぎて、次の日に体中が痛くなってしまったり、骨や筋肉や人体などに損傷を負ってしまったなどのトラブルが発生してしまったというケースもありますから注意が必要です。
ただし、
未経験からはじめたとしても、長期間に渡って毎日何人もの人たちの体に触れていると、いつの間にか自然と人体の構造や体の状態などが肌感覚としてわかるようになってきて、
まだ経験の浅い国家資格を持った人よりも、お客の体を楽にすることができたり、お客の満足感を得たりする場合も多いという事実もあります。
有資格者のなかには、このような実態を痛烈に批判して無資格者がはびこる状況を撲滅させようとしている人たちもいらっしゃいますが、
そこには、一番大事なお客、悩んでいる人、求めている人の存在を忘れてしまっているのではないかと心配しています。
危険な行為がない状況がちゃんとつくられていて、お客は料金、時間、サービス内容、得られた結果に納得していて、
求めているもとの求められているものとがうまいぐあいに調和していればそれでいいのではないでしょうか。
最後までごらんになっていただきましてありがとうございました。