肩甲骨内側のこりの原因を調べていますか?
肩甲骨と背骨の間にある筋肉が硬くこってしまっている人は多いです。
このあたりの筋肉が硬くこってしまうと、頭痛や吐き気などの症状も引き起こす可能性がでてきてしまいます。
なぜ、肩甲骨内側にこりができてしまうのでしょうか?その原因はなんでしょうか?
今回は、これらの原因や改善法、解消法などについてお伝えします。
肩甲骨の内側縁にこりができる考えられる原因とは
肩甲骨の内側縁に硬いこりができてしまう原因はなんでしょうか?
専門家によっていろいろな解説がされていますが、ここではセラピストとして活動してきた実体験から得た、考えられる原因をあげてみます。
その主な原因は、肩甲骨の位置が不自然になっていることです。
肩甲骨の内側に硬くなったこりがある人は、その多くが肩甲骨の位置が本来の自然な位置と比べて、体の外側に移動して固定されてしまっています。
それから、肩甲骨が上方に移動していて、肩甲骨の下側が体の後ろ側に盛り上がってしまっている傾向もみうけられます。
体の上方からみると、肩が体の前側に入り込んでいる(巻き肩)ことが多いです。
また、背骨が不自然に曲がって(歪んで)しまっていることも多いです。
左右で差があらわれていることも多いです。左の肩甲骨内側が固く懲りすぎている場合もあるし、右の肩甲骨の内側が硬く懲りすぎている場合もあります。
では、なぜ肩甲骨が不自然な位置に移動してしまうのでしょうか?
ここでは私が考える原因の可能性をしめします。
肩甲骨の内側にこりができてしまう考えられる原因
1つ目は、不自然な姿勢をとる習慣が身についてしまっていることです。
簡単にいうと、背中が丸まった猫背のような姿勢をとることが定着してしまっているということです。
肩甲骨の問題ということで肩の状態を注目しがちですが、実は、骨盤の状態が肩甲骨の状態に大きく影響していることが多いです。
具体的にいうと、自然な状態と比べると骨盤が体の後ろ側に倒れすぎています。
骨盤の状態が後ろに倒れすぎていると、必然的に背骨・背中が丸くなってしまいます。それが、肩甲骨が体の外側に広がってしまう要因のひとつになってしまいます。
2つ目は、偏った動作をしすぎていることです。
肩甲骨の内側に硬いこりがある場合は、そのこりがある同じ側の腕にもコリがあったり、腕の筋肉が過度に緊張している場合が多いです。
おそらく、ふだん、そちら側の手や腕を使って、手指を使ったり、物をつかんだり、物を持ち上げたり、何か他の動作をすることが多いのではないかと思います。
そのような偏った動作が継続して負荷がかかりすぎていくと、だんだんと肩甲骨の内側をはじめ、同じ側の背中も凝り固まって、筋肉が盛り上がっていくことになってしまいます。
肩甲骨の内側のこりを緩和・解消する方法
ではさいごに、肩甲骨の内側にあるコリを緩和、または解消するにはどうしたらよいのでしょうか?
ここでは、セラピストとして活動してきたなかでわかった、効果が期待できる対処法を紹介します。
1つ目は、肩甲骨の位置を自然に戻すようなストレッチをすることです。
おすすめのストレッチのひとつは、体の後ろ側で両手を組んだまま、ゆっくりと左右の肘を近づけていきます。
このとき、左右の肩甲骨を背骨に近づけるように意識するといいと思います。
2つ目は、腕を体の外側方向にひねる・ねじるようなストレッチをすることです。
手のひらを体の前側に向けて、特に腕の付け根部分を体の外側方向にひねる・ねじるようにします。
3つ目は、とにかく肩甲骨を動かすことです。
あまり難しく考えずに、肩甲骨を上下に動かそうとしたり、ぐるぐると回そうとしてみるだけでもいいと思います。
4つ目は、骨盤を立てて肩甲骨を背骨側に寄せるような姿勢をとることを習慣にすることです。
首や肩のへんだけ姿勢をよくしようとするのではなく、まず骨盤を立てることが大切です。
具体的には、下腹を少しへこませるようにして、腰の筋肉を伸ばすような意識をします。
そして、左右の肩甲骨を背骨に近づけるように意識します。
これらの対策を実践し続けていくと、肩甲骨内側のこりが緩和、または解消していく確立が高くなります。
さいごまでごらんになっていただき、ありがとうございました。