肩甲骨の間にある筋肉のこりが頭痛を引き起こす場合があります。
現役セラピストとして活動してきたなかで、肩甲骨間のこりと頭痛には関係があると思われる事例が少なくありません。
今回はどうすれば肩甲骨間のこりが解消されるのか?その効果的なほぐし方とは?
肩甲骨間のこりをほぐして頭痛を楽ににさせる方法などをお伝えします。
肩甲骨間の筋肉のコリでさまざまな不調があらわれる
肩甲骨の間、肩甲骨の内側にある筋肉のコリが影響を及ぼして、さまざまな体調不調が引き起こされていると考えられます。
- 頭痛
- 腕のしびれ、手指のしびれ
- 吐き気、気持ち悪い
- めまい
- 不眠、眠れない
- 太る、痩せにくい
- 呼吸しづらい
- 胃腸、肝臓、心臓などの不調のあらわれ
他にもさまざまな体調不良があげられると思います。
あなたも同じような不調で苦しんでいますか?
その中のひとつに頭痛があげられます。
頭痛の原因はさまざまなことが考えられますが、頭痛薬を飲んだり、一般的な頭痛治療を受けたり、解消グッズや器具を使ったりしてもなかなか治らない場合は
それのひとつの対策として、肩甲骨間にある筋肉の凝りを適切にほぐすことが意外に有効かもしれません。
筋肉のコリをほぐすときの注意事項
では、どのようにコリをほぐせば良いのでしょうか?適切なほぐし方とはどういうやり方なのでしょうか?
まず私が重要だと思っていることは、強い刺激によるマッサージを受けないことです。
筋肉がこっているとき、そのコリに対して強く揉んだり、強く押したりするマッサージをする場合があると思います。
というか、強いマッサージじゃないと満足できないという人が多いかもしれません。
でも、強い刺激によるマッサージは私はおすすめしません。
なぜなら、そのときは気持ちがいいかもしれませんが、結果的に筋肉がさらに硬くなり症状が悪化する可能性が大きいからです。
それから、筋肉の凝りは結果であって、原因は他にある場合が多いからです。
結果を変えるには原因を見つけてその原因を変えなければなりません。
筋肉が凝っているという結果は、実は骨が歪んでいることが原因であったり、筋肉のバランスが乱れていることが原因であったり、心的精神的なストレスが原因であったりします。
なので、直接こっているところを押したり揉んだりせずに、歪みを整えたり、バランスを整えたり、ストレスを解消したりすることによって、今までの凝りが解消され柔らかくなるということが珍しくありません。
現役セラピストの私がおすすめする肩甲骨間のコリのほぐし方
では次に私がおすすめする肩甲骨内側にあるコリを緩和、または解消する方法を紹介します。
1つ目は、姿勢に気をつけることです。
どのように気をつけるかというと、
骨盤を立てて、肩甲骨を背骨側に寄せるように意識をします。このとき、腕の付け根を体の外側にひねるようにするといいです。
このような姿勢をとることを毎日の習慣にします。
2つ目は、腕の付け根背中側にあるコリを探して、それをほぐしてあげることです。
肩甲骨と背骨の間にある筋肉のコリと腕の付け根背中側にあるコリはどうやら関連しているようで、
現役セラピストとしての実体験から腕の付け根背中側にあるコリを探してそれをほぐしてあげると、肩甲骨間のコリが緩むことが多いことがわかりました。
3つ目は、肩甲骨内側にある凝りと反対側(体の前面、胸あたり)にあるコリを見つけてそれをほぐしてあげることです。
これも現役セラピストとしての実体験から胸あたりにあるコリをほぐしてあげると、そのちょうど反対側にある背中のこりが緩むことが多いことがわかりました。
他にもストレッチをおすすめします。
筋肉は体の表面から触れられるものと、奥にあるため表面から触れらないものとがあることをご存知でしょうか?
押したり揉んだりすることによって皮膚の下あたりにある筋肉に刺激を加えることはできますが、さらに体の内側にある筋肉(インナーマッスル)には届きません。
体の内側にある筋肉を刺激するには、ストレッチが有効といわれています。
最近は、タオルを使ったストレッチの方法が注目されているようですね。タオルを使ったストレッチもいいと思います。
それから、予防策としては、単純に普段から肩甲骨を意識してよく動かすような運動や体操を取り入れることを習慣にすることがよろしいかと思います。
そんなに難しく考えずに、肩や腕をゆっくりとぐるぐる回したり、胸や腕を広げる動作をとったり、腕を背中の後ろ側に回して両手を組む動作をとったりするなど簡単な運動や体操でよろしいかと思います。
このような対策をとることで、肩甲骨間のこりが解消されて、頭痛も緩和、または解消する確立が高くなります。
今回は、肩甲骨間のこりと頭痛との関係、及びそのほぐし方などについてお伝えしました。
最後までごらんになっていただき、ありがとうございました。