鎖骨の下のこりをほぐすと、つらい肩こりが楽になることを知っていますか?
肩こりで苦しんでいる人は多いと思います。
実は、肩こりは直接肩が原因ではなく、肩以外のところが原因の場合が非常に多いのです。
そのひとつに鎖骨の下のこりがあげられます。
今回は、鎖骨の下のコリをほぐして肩こりを楽にする方法をお伝えします。
鎖骨について改めて確認しておきましょう
ところで、鎖骨という骨を知っていますか?
鎖骨は胸の上あたり、首の下あたり、体の前側にある骨です。
体の中心に対して、右側と左側にあります。
胸の胸骨という骨と肩の骨とつながっていて関節をつくっています。
比較的表面にある骨なので、手や指で触れる骨です。
鎖骨があるおかげで、肩の関節がよく動くことができ、腕もいろいろな方向に動けるようになっているそうです。
鎖骨の下が痛い、腫れている、腕がしびれるときは
では、鎖骨の下の凝りをほぐして肩こりを楽にするにはどうしたらよいのでしょうか?
その前に、
鎖骨の下に痛みがあったり、ちょっと動くと痛いとき、それから、腫れていたりする場合は、その周辺にある骨、筋肉、靭帯、腱などが損傷している可能性があります。
また、腕や手にしびれがある場合も周辺組織になんらかの異常が生じている可能性がありますし、首の骨にもなんらかの異常がある可能性がありますから、
整形外科など病院に行って、ちゃんと医師に診てもらう必要があります。
鎖骨の下のコリがなぜ肩こりを引き起こすのか?
私は日々、セラピストとして肩こりでお悩みの人たちが少しでも楽になるような支援をしているわけですが、
肩こりで悩んでいる多くの人たちをよく観察していると、やはりいわゆる猫背のような姿勢になっている場合が多く、
猫背のような姿勢になっている人の多くは、鎖骨の下(胸の上)あたりが固くなって凝りがある場合が多いです。
この鎖骨の下(胸の上)あたりが硬くこってしまうせいで、肩の先が体の前側にひっぱられて(巻き肩)、猫背のような姿勢になってしまい、肩や肩甲骨の内側や背中がこってくるのではないかと考えています。
なので、肩こりを楽にするときは、硬くなった肩の筋肉はあまり触らずに、鎖骨の下(胸の上)のコリをほぐすようなアプローチをとることが多いです。
また、顔を上げたときに首の後ろが痛いときは、鎖骨の下(胸の上)のこりが原因の場合があります。
鎖骨の下(胸の上)のコリをほぐしてあげると、首の後ろの痛みがやわらぎ、上を向きやすくなる場合があります。
鎖骨の下のコリをほぐして肩を楽にする方法
では、次に鎖骨の下をほぐして肩こりを楽にする方法をお伝えします。
まずは、鎖骨の下(胸の上)にある筋肉の状態を確認してみます。
右と左で比較してみるといいです。両側がこっている場合も多いですが、その中でも左右を比べるとどちらかがさらに凝っています。
例えば、左側はそうでもないのに、右側は硬いなと実感できるはずです。
次に、その固いところをしずかにゆっくりと押していきます。凝りの芯のようなところにたどり着いたら、その圧力をキープしながら上下、左右に動かします。
このとき、ちょっと痛みを感じるかもしれません。
その後、圧をゆるめて、しばらく固いところを意識して深呼吸します。
この動作を繰り返します。そうすると、コリがほぐれていきます。
それから、鎖骨の下(胸の上)のコリは、同じ側の腕の疲れや凝りなどが原因の場合が多いです。
なので、腕のこりを探してそれをほぐしてあげると鎖骨の下(胸の上)のこりもやわらかくなりやすいです。
以上、今回は、鎖骨の下のこりをほぐして、肩こりを楽にしましょうというような内容をお送りしました。
最後までごらんになっていただきまして、ありがとうございました。