暑気あたりとは何でしょうか?

暑気あたりを夏バテと似たようような状態という人もいるし、熱中症と似たような状態という人もいます。

いずれにせよ、危険を回避し安全な対処をしなければなりません。

そのためには、どう対処したらよいのでしょうか?

こんな対処をとると良いようです。

その対処とは・・・

これって、暑気あたり?夏バテ?熱中症?

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夏は気温が高くなります。さらに日本では湿度も高くなります。

気温が高いだけならまだ良いのですが、湿度も高くなってしまうと体にさまざまな不調があらわれやすくなってきます。

  • 食欲がわかなくなってきたり
  • あまり物事を考えることが億劫になってきたり
  • 疲れがでてきたり、だるくなってきたり、体が重いと感じたり
  • 吐き気がして気持ち悪くなったり
  • 頭も痛くなったり
  • 筋肉が痙攣したり

他にもさまざまな症状があらわれる場合があります。

このような症状があらわれたとき、熱中症だ、夏バテだ、暑気あたりだなどと名前をつけますが、

熱中症、夏ばて、暑気あたりなどという名前づけは後回しにして、とにかく不調を取り除き、体を本来の状態に戻さなければなりません。

この程度の症状ならなんとかなるだろうと甘く考えたために、次第に症状が悪化してきて寝込んでしまって仕事や家事ができなくなってしまう危険もあります。

そうならないためには、まずはやはり、病院に行って医師による適切な検査と治療を受けるべきです。

自分でいろいろと調べるのはほどほどにして、すぐに病院に行って点滴を受けるなどしたほうが、いち早く解決すると思いますがいかがでしょうか。

暑気あたり、夏バテになりにくい体をつくるためには

病院に行って検査と治療をしてもらったけど、いまひとつ回復していかないと感じる場合もあるでしょう。

もしくは、今後暑気あたりにならないようにするにはどうしたらよいのかと思っているかもしれません。

そんなときは、どうしたらよいのでしょうか?

いろんな人たちから、さまざまな予防策、回避手段が紹介されていますが、ここでは、効果的な栄養素のとり方と体の使い方という観点からおすすめの予防策、回避手段を紹介します。

(1).暑気あたりになりにくい栄養素のとり方

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まずは、こまめに水分をとることです。のどが渇いたと感じたときは、すでに体に必要な水分がだいぶ不足している状態のようなので、そうなる前にちょこちょこと水分を補給するのがよいそうです。

ところで、なぜ、水分をとらなければいけないのでしょうか。

夏は暑いです。暑いと汗をよくかきます。汗をかきすぎると体の中にあった水分も少なくなってきてしまいます。

体の中の水分が少なくなってくると、いわゆる脱水状態になってしまいます。

脱水状態になると、血液の濃度が濃くなる可能性が高くなります。そうすると血管が詰まりやすくなります。そんな状態になってしまうと、心臓や脳の血管も詰まりやすくなり、心筋梗塞や脳梗塞といった命の危険が伴う病気にかかりやすくなってしまうのです。

このような危険な状態、悲しい状況にならないためにも水分をとらなければならないのです。

それから汗をかきすぎると、体を維持するのに必要なミネラルが失われやすくなります。

特に、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムという非常に大切なミネラルが失われてしまうと、脱力感を感じるようになってしまいます。疲労感やだるいと感じるときもあるでしょう。

このような状態にならないために、カルシウム、マグネシウム、ナトリウム、カリウムといったミネラルを積極的に補給することが大切です。

それから、夏は暑いので、ついつい冷たくてあっさりしたものを飲んだり、食べたりしたくなります。

アイスクリーム、かき氷、ビール、清涼飲料水、そうめん、冷やし中華などの冷たくてあっさりしている飲み物、食べ物にはほとんどたんぱく質、ビタミンB群、ビタミンCなどの大事な栄養素が含まれていません。

そのため、大事なたんぱく質、ビタミンB群、ビタミンCなどの栄養素も不足しがちになってしまいます。

夏は意識的にこのような不足しがちな栄養素をとることがポイントになってきます。

(2).暑気あたりになりにくい体の使い方

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暑気あたり、夏バテなどのトラブルのひとつに、体温調節のはたらきが狂ってしまうことがあげられます。

体温調節のはたらきが狂ってしまうということは、つまり自律神経のはたらきが狂ってしまうともいえます。

ところで、暑気あたり、夏ばてになる人とならない人がいますが、その違いはどこにあるのでしょうか。

私はその原因のひとつに、この自律神経が乱れやすいのか、そうでないのかという違いが可能性としてあげられるのではないかと考えます。

では、自律神経のはたらきが乱れにくくするにはどうすればよいのでしょうか。

ちまたには、自律神経のはたらきを乱れにくくするには、こうすればよいとかああすればよいとか、いろいろな方法が紹介されていますが、

あまり複雑で難しい方法だと途中でやらないようになってしまうので、なるべく簡単にできる方法がよいと考えます。

私のおすすめは、日ごろから次のような簡単な体の使い方に気をつけることです。

その1:できるだけ下を向かない

最近は、多くの人が常にスマホ、タブレット、パソコンなどを使っています。

そのとき、多くの人が下を向いている時間が長いと思います。

下を向けている時間が長いと、首や肩や背中がこってきますが、実はもっと重要な問題が潜んでいるのです。

それは、脳の一部である脳幹という部位に不自然な負担がかかることが多くなります。そのため、脳幹が本来の自然なはたらきをしなくなってくる可能性が高くなってしまうことです。

脳幹が本来のはたらきをしなくなってくると、脳幹とおおいに関係のある自律神経のはたらきもおかしくなってきます。

このような状態にならないために、意識的に下を向かないように気をるけることが大切です。

その2:骨盤を立てる

自律神経のはたらきは、背骨の状態に大きく左右されます。

背骨が丸く曲がっていたり、ずれたり、歪んでいたりしていると、自律神経のはたらきに影響があらわれてきます。

背骨は骨盤という骨の上に位置しています。いわば骨盤が土台のような感じになっています。

この土台が狂ってしまうと、上にたっている背骨も狂ってしまいます。

なので、背骨をまっすぐにするには、土台である骨盤の状態が重要になってくるわけです。

多くの人は、骨盤が体の背面側に倒れている傾向があります。そうすると、背骨が曲がって、いわゆる猫背とよばれる悪い姿勢になってしまいます。

こうならないためには、骨盤を立てることが大切です。

骨盤を立てるとは、下腹を引っ込めて、少しお尻の上をあげるような感じでしょうか。

このように骨盤を立てることを意識していると、背骨がまっすぐになり、自律神経も本来のはたらきをすることができるようになってきます。

その3:肩甲骨を背骨側に寄せる

自律神経のはたらきは、肩甲骨の位置も大いに関係しているようです。

自律神経のはたらきが崩れているような人は、その多くが肩甲骨が体の外側に広がりすぎています。

そして、肩甲骨の内側にある筋肉が凝り固まっています。

こうならないためには、肩甲骨を背骨側に寄せるような意識をすることです。

体の後ろで左右の手を組んで、胸を張るような動作を頻繁に行うとよいです。

以上、このような簡単な動作を常日頃から心がけるだけでも、自律神経が乱れにくくなっていきますので、実践し続けてみてください。

そして、暑気あたり、夏ばてになりにくい体をつくっていきましょう。

最後までごらんになっていただき、ありがとうございました。