子供の微熱が続くと何かの病気に罹ってしまったのではないか?と心配になってしまいますよね。
今回は、微熱が続いている子供が心配な方に向けて、病院に行く前に確認しておきたい、微熱以外の症状を紹介します。
そもそも子供の微熱とは?
その前に、子供の微熱とは?ということを改めて確認しておきましょう。
まず、大人の場合は一般的に37.0℃以上になると熱がでたと認識しますよね。
これに対して、子供の場合は37.4℃くらいまでは平熱とみなされる場合が多いそうです。
では、子供の場合、微熱と判断されるのはどのような状態でしょうか?
次のようなとき、微熱と判断されるそうです。
37.5℃前後の熱が何日か続いたら、朝と夕方頃に体温を測って、その差が1℃以上であったとき。
子供の微熱が続くとき考えられる原因と病気の症状
そういわれても、子供の微熱が続くとやっぱり何かの病気にかかってしまったのでは、と心配になりますよね。
そこで、症状として微熱を伴う子供がかかる可能性がある代表的な病気をあげてみます。
・中耳炎
・はしか
・風疹(三日ばしか)
・水疱瘡
・溶連菌感染症
・肺炎
他にこんな病気もとりあげられることがあります。
・川崎病
・白血病
・リウマチ熱
では次に、微熱以外にこんな症状があったら、この病気かもしれないということをあげてみましょう。
症状その1:中耳炎
・夜泣きなどして、機嫌が悪い
・耳に手をあてていることが多い
・黄色い鼻水がでてきた、それが続いている
→ 中耳炎の可能性があります
症状その2:はしか
・微熱よりも高い、38℃~39℃ぐらいの発熱がある
・小さな発疹(皮膚にぶつぶつ)がある
・口の中に白い斑点がある
・咳、鼻水、くしゃみがある
・目が赤くなっている
→ はしかの可能性があります
症状その3:風疹(三日ばしか)
・小さな発疹(皮膚にぶつぶつ)がある
・体がかゆい
・リンパ節が腫れている
→ 風疹(三日ばしか)の可能性があります
症状その4:水疱瘡
・小さな発疹(皮膚にぶつぶつ)がある
・体がかゆい
・体がだるい、元気がない
・食欲がなくなってきた、食欲がない
・頭痛がある
→ 水疱瘡の可能性があります
小さい子供の場合は、これらの症状がわかりづらいので、よく注意して観察してあげることが大切ですね。
症状その5:溶連菌感染症
・微熱よりも高い、38℃~39℃ぐらいの発熱がある
・のどが痛い
・舌に赤いブツブツができている(イチゴ舌)
・体にも赤いブツブツ(発疹)ができている
・首などにあるリンパ節が腫れている
→ 溶連菌感染症の可能性があります
症状その6:肺炎
・微熱よりも高い、38℃~39℃ぐらいの発熱がある
・通常よりも脈がはやくなっている
・息苦しい、呼吸しづらい
・食欲がなくなり、ぐったりしてきた
・嘔吐もある
→ 肺炎の可能性があります
症状その7:川崎病
・目が赤くなった(結膜が充血している)
・口唇(くちびる)が赤くなる
・舌に赤いブツブツができている(イチゴ舌)
・体にも赤いブツブツ(発疹)ができている
・手足の先が腫れて赤くなっている、硬くなっている
→ 川崎病の可能性があります
症状その8:白血病
・顔色が悪くなってきた
・鼻血など、血がでやすくなってきた
・骨が痛い、関節が痛い
・リンパ節が腫れてきた
・お腹が腫れて(膨れて)きた
・吐き気や嘔吐がある
→ 白血病の可能性があります
症状その9:リウマチ熱
・微熱よりも高い、38℃~39℃ぐらいの発熱がある
・関節が痛い
・胸が痛い、心臓のドキドキが強い
・痙攣(けいれん)のような動作をするときがある
→ リウマチ熱の可能性があります
ただ、現在は日本でリウマチ熱を発症する患者はほとんどいなくなっているようです。
以上、今回は子供の微熱が続く原因とそれに関連する病気の症状などについてお伝えしました。
ただし、これらの情報は参考にする程度にしていただき、素人が自分で勝手に判断しないようにしましょう。
検査、診断ができるのは医師だけですので、子供の状態をよく観察したら、病院に行って適切な検査、診断、治療をしてもらいましょう。
最後までごらんになっていただきまして、ありがとうございました。