仰向けに寝ると腰が痛いですか?
特に、朝起きるとき腰の痛みをよく感じますか?
なぜ、仰向けに寝ると腰が痛いのでしょうか?
その原因はなんでしょうか?
どうすれば根本から改善するのでしょうか?
今回は、仰向けで寝ると腰が痛い原因と一般的な対処法、それから根本的に解決するにはどうしたよいかについてお伝えします。
仰向けで寝ると腰が痛い原因は?
なぜ、仰向けで寝ると腰が痛いと感じるのでしょうか?
まず考えられる原因は、いわゆる反り腰という状態になってしまっていることです。
反り腰というのは、骨盤の上の方が通常よりも体の前側に倒れてしまい、骨盤の一部である仙骨という骨の下側が通常よりも上がってしまっている状態のことです。
要するに、通常よりもお尻がプリっと上がりすぎている状態といってもいいかもしれません。
こうなると、逆にお腹の下の方が体の前側にでてくるようになってしまいます。下腹がぽっこりとでているような状態です。
また、要するに骨盤が歪んでいるため、そこに収まっている臓器のはたらきにも悪影響を与えてしまう可能性もでてきてしまいます。
さらに、自律神経のバランスにも悪影響を与えてしまい、よく眠れなくなってしまうこともあります。
仰向けに寝ると腰が痛いときの対処法、改善法
では、どうしたらよいのでしょうか。何か良い対処法や改善法はないのでしょうか?
まずは、仰向けで寝ないことです。腰が痛いときは横向きで寝るのがいいと思います。
仰向きで寝るときは、膝を立てると腰の痛みが少し楽になりますので、膝の下にクッションなど何かを入れて寝るといいと思います。
では、次にもう少し根本的な解決法を紹介します。
仰向けに寝ると腰が痛い場合は、
お腹の奥にある筋肉(大腰筋)や
太もも前側の筋肉(大腿直筋など)や
骨盤の中にある筋肉(腸骨筋)や
膝の裏にある筋肉
が硬くなって緊張していることが多いです。
これらの筋肉の過緊張をとるようにほぐしてあげると、仰向けになったときの腰の痛みが緩和されて体が楽になります。
ただし、お腹の奥にある筋肉(大腰筋)や骨盤の中にある筋肉(腸骨筋)は、なかなか探して触れるのが難しいので、これらの筋肉を緩めるのは専門家に頼った方がよいかもしれません。
では、自分で何かできることはないのでしょうか。
自分でできる対策としては、骨盤を本来の状態に戻すような意識をすることです。
具体的には次のようなことをするといいです。
膝を床につけて膝立ちをします。このとき横からみて太ももが床と垂直になるように膝立ちをします。
実は、このときの骨盤の状態が本来の姿に近い状態(前にも後ろにも傾きすぎていない状態)といわれています。
この骨盤の状態をおぼえておいて、立ったとき、歩くときなど、できるだけその状態を維持するように意識します。
これがうまくできると、骨盤が本来の姿に戻り、腰が楽になっていきます。
妊娠中の妊婦さんの場合は・・・
妊娠中の妊婦さんは、仰向けに寝ると腰が痛いと感じる人が多いと思います。
妊娠中はお腹がでてきてしまいます。そうすると腰の骨が体の前側にひっぱられる傾向になります。
そうすると、いわゆる骨盤とよばれる骨が歪んできます。骨盤の上の方が体の前側に倒れ、下の方が体の後ろ側に突き出るような形になってきます。(反り腰)
どうしたらよいのでしょうか。
妊婦さんの場合は、これから出産するために体が準備しているととらえて、ある程度がまんすることも必要ではないかと考えます。
対策としては、仰向けで寝ないようにする、横向きで寝る、仰向けで寝るときは、膝下に何か入れて膝を立てるようにするなどの対処をとることがよいと思います。
あまり、お腹や腰を揉んだり、マッサージしたりしないほうがよいと考えます。
以上、今回は、仰向けに寝ると腰が痛いときの原因や対処法などについてお伝えしました。
最後までごらんになっていただき、ありがとうございました。