背中のこりをほぐす効果的なやり方を探していますか?
現役セラピストである私の観点からいわせてもらうと、かなり多くの人、ほとんどの人が背中がこっています。
背中がこっていない人は赤ちゃんぐらいじゃないかと思うほどです。
今回は、背中の凝りと他の症状との関係、背中がこってしまう理由、効果的な解消法、対策、実用的な背中をほぐす方法などについてお伝えします。
背中のこりがひきおこすさまざまな症状
背中がこっていることによってさまざまな症状があらわれてきます。
頭痛、吐き気、気持ち悪い、息苦しい、腕のしびれ、よく眠れない、睡眠障害など、他にもさまざまな症状があらわれる場合があります。
背中がこっている多くの場合、背中が丸まっているような不自然な姿勢をとる習慣が身についてしまっています。
このような不自然な姿勢をとる習慣が身についてしまっていると、背骨にも悪影響があらわれてきます。
背骨の中には自律神経という非常に重要な神経が通っています。
背中が丸まっているような不自然な姿勢をとり続けていると、この自律神経にも物理的に良くない刺激が加えられることになり、
そのはたらきに異常があらわれる確率が高くなってしまいます。
自律神経のはたらきが異常になってくると、眠れないなどの睡眠障害をはじめ、息苦しい、気持ち悪い、ふらつき、めまいなどの症状があらわれてきます。
背中のこりがあらわれる考えられる理由
では、なぜ背中がこってしまうのでしょうか?
考えられる理由のひとつは、やはり姿勢の悪さでしょう。
いわゆる猫背というような姿勢です。
このような悪い姿勢をとってしまう理由として、考えられることがあります。それは・・・
骨盤の傾きと頭首の傾きです。
背中がこっている人の特徴として、骨盤が体の後側に傾き過ぎていることと、頭首が体の前側に傾き過ぎていることがあげられます。
背中がこっている人のなかで、凝りの状態が左右で違う場合があります。
右側の背中のこりがひどい、左側の背中のこりがひどいというように左右差がある場合です。
現役セラピストである私としては、これには骨盤の傾きの左右差が影響を及ぼしていると考えています。
例えば、右側の骨盤(仙骨の右側)が体の後ろに傾きすぎている場合、右側の腰から右側の背中にかけて、こってしまい盛り上がりが見られることが多いです。
また、肩甲骨の間のあたりから背中の真ん中あたりにかけて、まるで鉄板のようにこっている人もいます。
これは、おそらく頭首が体の前側に傾き過ぎている、またはふだん下を向きすぎているという理由が考えられます。
注意してほしいこと
背中がこっている理由として内臓が悪いのではないか?と思っている人もいるでしょう。
心臓、肺、胃、すい臓、腎臓、肝臓などの臓器に不調があらわれたときに、その近くの背中がこってしまったり、盛り上がりがでたりするというような考えです。
一部のセラピストや整体師などの民間療法を行っている人がこのような診断のような指摘をすることがありますが、
私はこれを聞き流したほうがよろしいかと思います。
もし内臓の不調が心配であれば、ちゃんと病院に行って医師による検査、診断を受けることが大切です。
背中のコリを解消する方法や対策。実用的なコリをほぐす方法
では、背中の凝りを改善、解消するにはどうしたらよいのでしょうか?どんな対策があるのでしょうか?
いろいろな解消法、対策が紹介されています。
運動、ストレッチ、ヨガ、足つぼ、針(鍼)、お灸、グッズ、器具など。
また、マッサージ、整体、トリガーポイントテクニック、注射などの民間療法や現代医療による治療もあげられます。
これらの解消法、対策を実践するのもよろしいかと思いますが、
ここでは、現役セラピストとして活動してきたなかで得た、効果が期待できる実用的な対策を紹介します。
まずはじめに、背中がこっているところを強く押したり強く揉んだりすると気持ちがいいですが、私はこれをおすすめしません。
なぜなら、そのときは気持ちがいいかもしれませんが、結果的により悪化させることになりかねないからです。
では次に、私がおすすめするほぐすポイントをしめします。
まずは、背骨のキワです。背骨を直接押さないように注意しながら、そのキワに対して背骨をやさしく揺らすようにほぐします。
それから、背中側の腕の付け根です。硬くなっているようなところを探して、見つかったらやさしくほぐします。
それから、お尻にある仙骨とよばれている骨のキワです。ここをよくほぐしてあげると背中の下の方(腰あたり)の緊張が緩みます。
こりをほぐすこと以外の対策としてオススメすることは、ふだんとっている姿勢を改めることです。
具体的には、骨盤を立てることを意識することと、頭首を体の前側に倒しすぎないように意識することです。
骨盤を立てるポイントとしては、下腹をへこませるようにすること、座るときは太ももの付け根あたりを椅子や床につけるようにすることです。
頭首の位置として、体の横から見たときに耳と肩の位置が同一線上にくるようにすることです。
今まで悪い姿勢をとり続けてきた人は、このような姿勢が逆に苦しかったりつらいと感じるかもしれません。
でも、本来はこのような姿勢が体にとっては楽な姿勢なので、自然な姿勢に戻るように繰り返し繰り返し実践していきましょう。
このような対策を日々実践していくと、背中のこりが解消し体が楽になっていきます。
今回は、背中のこりの理由や解消法・対策などについてお伝えしました。
さいごまでごらんになっていただき、ありがとうございました。