骨を強くする食べ物とはどのようなものなのでしょうか?
毎日せっせと牛乳を飲んでいれば骨が強くなるのでしょうか?
カルシウムのサプリメントをたくさん摂取すれば骨が丈夫になるのでしょうか?
もしかしたら一般的な常識は間違っているのかもしれません。
では、本当に骨を強く丈夫にする食材や食品とはどのようなものなのでしょうか?
骨のつくりをあらため確認してみましょう
本当に骨を強く丈夫にする食べ物とはどのようなものなのでしょうか?
その前に、そもそも骨はどのようなつくりになっているのでしょう。ここで改めて確認しておきましょう。
骨はカルシウムだけでできているのでしょうか?
骨といえばカルシウムをイメージする人が多いのではないでしょうか。
そのため、中には骨はカルシウムだけでできていると思い込んでいる人もいるかもしれません。
実は、骨はカルシウムだけでできているわけではありません。
骨はいろいろな物質が合わさってできています。その材料としては、タンパク質、ビタミン、ミネラル、ムコ多糖類などがあります。
骨のつくりを次のようにたとえるとわかりやすいかもしれません。
主にコラーゲンというタンパク質が骨組みとなり、その間にカルシウムやマグネシウムが埋まっている。そのつなぎの役目をしているのがムコ多糖類。
カルシウムが全てというわけではなく、カルシウムやマグネシウムというミネラルが全体の約3分の2、他のコラーゲンなどが全体の約3分の1というような構成になっているそうです。
なので、骨の材料を摂るには、カルシウムだけでなく、他の栄養素も必要になってくるわけです。
骨を強くする食べ物とその正しいとり方
では、どのような食材や食品をとるようにすれば骨が強く、丈夫になるのでしょうか?
前述のように、ほねの材料になるコラーゲンなどのたんぱく質とカルシウムやマグネシウムなどのミネラルと他のビタミンやムコ多糖類をたくさん摂ればそれでよいのでしょうか?
もちろん骨の材料がなくては骨をつくることができませんから、材料となるものを食事からとらなければなりません。
ただし、それだけではなく、その摂り方が重要なのです。
骨はカルシウムだけでできているわけではなく他の栄養素や物質も必要なのですが、やはりカルシウムはなくてはなりません。
では、カルシウムをどの食べ物からとればよいのでしょうか?
私たちは、いつの間にか牛乳、チーズ、ヨーグルトなどの乳製品をたくさん食べれば必要なカルシウムをとることができると思い込んでいます。
ただ最近は、この常識は本当に正しいのか?という疑問の声が増えてきており、牛乳などの乳製品を多くとっていた人のほうが、むしろ骨折など骨のトラブルが多い傾向がるという調査報告もあがってきています。
それから、カルシウムをとろうとして、サプリメントとしてカルシウム単品を摂取しないほうがよいようです。
なぜなら、カルシウムが過剰になりすぎると、骨ではなく血液中にあふれてしまい、それのせいで血管が詰まってしまうという危険(動脈硬化→心筋梗塞)があるからです。
なので、カルシウム単体ではなく、マグネシウム、亜鉛、マンガンなど他のミネラルも摂ってバランスをとることが大切です。
特に、細胞の中と外にあるカルシウムのバランスが崩れてしまうと、骨が溶け出してきてしまい骨がもろくなってしまうという問題があります。
これを防ぐためには、マグネシウムが必要になります。マグネシウムはこのカルシウムのバランスを整えるはたらきがあるからです。
さらに、ミネラルだけでなく、ビタミンB群やビタミンCなどのビタミンもバランスよく摂取することが大切です。
おすすめの骨を強くする食べ物
では、どのような食材、食品からカルシウムをとればよいのでしょうか。
私がおすすめする食材、食品は、納豆などの大豆製品、こんぶやわかめなどの海藻類、ブロッコリーや小松菜などの野菜です。
それから、やはり魚類もいいでしょう。煮干しが最高という専門家もいますね。
なぜなら、これらの食材や食品には、前述の重要な栄養素(ビタミン、ミネラル、たんぱく質)がバランスよく、しかも豊富に含まれているからです。
昔の日本人がどのような食べ物を食べていたのかということに目を向けてみれば、このような食材や食品が重要ということが納得できると思います。
昔の日本人は、おいしい乳製品やサプリメントなど食べていませんでしたが、骨は丈夫だし、比較的健康でしたよね。
現代に生きる私たちは、再びこのような伝統的な食べ物のすばらしさに注目していかなかればいけないのかもしれません。
以上、今回は骨を強くする食べ物ということでお伝えしました。
骨を強く、丈夫にするには、食べ物と合わせて、日光浴や適度な運動やトレーニングをすることを習慣にすることも大切です。
骨がスカスカになる骨粗鬆症になりにくくするためにも、食べ物、運動、日にあたるということを日ごろから意識するという生活スタイルにしていきたいですね。
最後までごらんになっていただきまして、ありがとうございました。