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胃のレントゲン検査の結果、何かの影がうつってしまい再検査になったら、とても不安になってしまいますよね。

  • 「もしかしたら、胃癌になってしまったのか?」
  • 「胃癌のことを考えると、毎日不安で怯えている」
  • 「結果を見た後から、精神的にとても不安になってしまった」
  • 子供がまだ小さいのに、この先どうしよう・・・」



健康診断などでは、よくバリウムを飲んでX線画像をとる上部消化管造影検査という検査が行われます。

何がわかるのか?その目的はなんでしょうか?

検査でわかることは、胃と十二指腸にできたポリープ、潰瘍、腫瘍、がんなどです。

でも、思っているほどこの検査の精度は良くないそうで、検査の結果、影がうつってしまい再検査になっても、それだけで自分はがんになってしまったんだと落ち込む必要はないようです。



今回は、このような不要な心配・不安を払拭するために、胃のレントゲン検査の所見や結果などについてお伝えします。

胃のレントゲン検査結果で影がうつったとき、所見は

胃のレントゲン検査の結果には、さまざまな異常な所見があります。

次に、それらの所見の一部をあげてみましょう。


粘膜不整

胃の粘膜が荒れているような状態。


辺縁不整(壁不整など)

胃の輪郭の一部が不整になって、細かくギザギザしたり、複数の線が錯綜しているような状態。


ニッシェ

胃の粘膜、胃壁が陥没している、窪んでいる状態。
ちなみに、壁をくぼませて作った飾り棚をニッシェと呼ぶそうです。


ひだ集中

通常、胃の輪郭にそってほぼ並行な状態にあるひだが、ある一点を中心に放射状に集まっている状態。


変形

潰瘍などにより胃の一部が変形している状態。


胃憩室

胃の一部が袋状に飛び出している状態。


胃隆起性病変

胃の粘膜の一部が盛り上がっている状態。


胃潰瘍

胃の粘膜がただれて、えぐれたような状態になっている状態。出血している場合もある。


胃ポリープ

胃の粘膜にできたイボのような出来物。


胃がん

胃の粘膜にできた悪性腫瘍。



胃のバリウム検査で精密検査が必要といわれても、一概に胃がんになったと勝手に判断しないようにしましょう。

異常な所見があっても、放っておいても問題ないものも少なくありません。

胃のバリウム検査結果で異常を指摘され再検査

胃のバリウム検査の結果は、後日検査結果のハガキなどが送られてきてわかります。

その結果異常が見受けられ場合、再検査を受けることとなります。



再検査は、通常、内視鏡検査を受けることとなります。

なぜなら、内視鏡検査はバリウムを飲んで行うX線レントゲン検査と比べると、はるかにその精度が高いからです。

実は、健康診断などでよく行われるレントゲン検査は、精度が低く、見逃される病変が多いのだそうです。

中には、撮影の具合で病変とは関係のないものが影としてうつってしまう場合もあるそうです。

なので、胃を効率的に検査したいのなら、いきなり内視鏡検査を受けるべきという医師や専門家も多いです。



ちなみに、内視鏡検査と胃カメラを混同している人もまだまだ多いと思いますが、

内視鏡検査と胃カメラは全く別なものです。

発明された当時は胃カメラは画期的な医療機器だったのですが、今ではもう時代遅れになってしまいました。

現在は、リアルタイムで胃の状態を正確に把握できる内視鏡が使われています。

胃のレントゲン検査、前日、当日、後日の水は?

次に、参考のために胃のレントゲン検査を受けるときの注意点をいくつかあげておきましょう。

前日、当時の飲食は?特に水は?

検診日の2日前から、アルコール類を控える。

水やお茶は寝るまでに飲んでもかまわないそうです。

検診前日の夕食は、なるべく消化の良い食べ物にする。また、あまり遅い時間帯(22時ぐらいまで)にならないようにする。

なお、検診当日は、朝(7時前ぐらい)にコップ一杯の水を飲むことをすすめる機関もあります。


タバコは?

検診当日は、タバコは厳禁です。

なぜ、このような注意をするかというと、検診時に飲むバリウムが胃壁につきやすくして、検査をスムーズに行うようにするためです。


検診後の水は?

なお、検診後は、多めに水を飲むといいそうです。

バリウムを飲むと便が白くなります。水分を多くとるようにして、この白い便をはやく排出するようにします。

ただし、便がでるまではアルコールは控えたほうがいいそうです。

さいごに

私は過去に胃のレントゲン検査を受けて、幸いにも異常は見つからなかったのですが、

検査の結果、再検査の通知が届いたら、正直かなりショックだと思います。

ビビッてしまって動けなくなってしまうかもしれません。



でも、

内視鏡検査などさらなる精密検査を行うと、やっぱり問題なしという結果になる場合が多いそうなので、

勇気をだして、タンタンと次の検査を受けることがよいのでしょう。

また、もし精密検査で重篤な病変が見つかったとしても、最新の医療では、早期に適切な治療を施せば普通の生活を送れる確立がかなり高くなっていますから、

そんなに心配しなくてもいいようですね。



以上、今回は、胃のレントゲン検査結果の所見や再検査についてお伝えしました。

最後までごらんになっていただき、ありがとうございました。