心臓の鼓動が早いといろいろと心配・不安になってしまいます。
「何か病気の前兆なのか?」
「何か病気が隠れているのではないか?」
「寿命が縮んでしまうのではないか?」
何かよくわからないとき、心配・不安が大きくなってしまいます。
何かがわかると、心配・不安が小さくなっていきます。
今回は、心臓の鼓動が早いときに考えられる病気の可能性と、普段から気をつけたほうがよいことについてお伝えします。
心臓の鼓動が早い、こんなときは注意が必要です
心臓の鼓動が早くなったり、大きくなったりすると何かの病気かな?などと心配・不安にかられてしまいますが、
人は誰でも緊張すると、心臓の鼓動が早くなる傾向があります。
心臓の鼓動が早くなってしまっても、それが正常な反応と異常な反応である場合があります。
次のような場合は、正常な反応ととらえていいので、少し落ち着きましょう。
・緊張する場面にでくわしたときだけ心臓が早くなる
・心臓の鼓動が早くても、それが不規則ではなく規則的である
・心電図検査をしたとき、それが正常である
一方、次のような場合は、異常な反応である可能性が高いので、病院に行って精密な検査をしてもらいましょう。
・脈拍の動きをみたとき、途中で止まったり、とんだりして、それが不規則である
・脈拍の動きをみたとき、それが異常にはやい(1分間に120以上)
・心臓の動きがやはいことと同時に他の症状もでている
・心電図検査をしたとき、それが異常である
心臓の鼓動がはやいとき、こんな病気の可能性
では次に、心臓の鼓動が早いとき、他にこんな症状が現れている場合に考えられる病気をあげてみます。
心臓に関係する病気:
●急に脈がはやくなる、息苦しさもある、発作のようにドキドキする
→ 不整脈(発作性頻拍症)
●脈が一定でなく途中で少し止まるような感じがある、心臓がドキンとする感覚がある
→ 不整脈(期外収縮)
●脈が一定でなく不規則な動きをする、強く脈打ったり、弱くなったりもする、息苦しいときもある
→ 不整脈(心房細動)
●動悸を感じる、激しく胸が痛い
→ 狭心症
●脈がはやい、すぐ息切れする、足(膝から下)がむくんでいる
→ 心不全
心臓以外に関係する病気:
●脈がはやい、空腹のとき急に汗をかくことがある
→ 低血糖発作
●脈が速い、汗をかきやすい、眼球が飛び出してきた、のどが腫れている
→ バセドウ病
●脈がはやい、めまいもある、顔面が青白い
→ 貧血症
心臓の鼓動が早くなる他にこのような症状があらわれたら病気の可能性がありますので、すぐに病院に行って医師に診てもらってください。
普段から気をつけることとは?
では次に、心臓の鼓動がはやくならないようにするために、普段から気をつけることをあげてみます。
心臓の鼓動がはやくなりやすい人は、緊張しやすい体質になっていることが多いです。
そのため、普段から気をつけることとして、よくリラックスしましょうということがいわれます。
では、具体的にどうすればリラックスできるのでしょうか?
いろいろなリラックス法がありますが、ここでは現役セラピストとしての実体験から効果が期待できる方法を紹介します。
ところで、緊張しているときは、知らぬ間に筋肉が緊張している状態が続いている場合が多いです。
特に重力にさからって人間を立たせたり、歩かせたり、動かしたりしている筋肉(抗重力筋)が異常に緊張していることが多いです。
この気づかずに緊張している抗重力筋を緩めて緊張をとってあげると、体は本当にリラックスすることができるようになります。
ちなみに、抗重力筋とは次のような筋肉群です。
まず体の背面側:
・脊柱起立筋(背中の筋肉)
・大臀筋(お尻の筋肉)
・ハムストリングス(太もも裏の筋肉)
・下腿三頭筋(ふくらはぎの筋肉)
そして体の前面側:
・胸鎖乳突筋(首の筋肉)
・腹筋
・腸腰筋(お腹の奥にある腰の筋肉)
・大腿四頭筋(太もも表の筋肉)
・前脛骨筋(すねの筋肉)
これらの筋肉をほぐしたり、マッサージしたり、ストレッチしたりして緩めてあげると、本当のリラックス状態が実現しやすくなります。
以上、今回は心臓の鼓動が早いときの病気の可能性と普段気をつけることなどをお伝えしました。
最後までごらんになっていただき、ありがとうございました。