首が痛くて下を向けないという症状で困っていますか?

  • 湿布を貼ってみたけど、効果がみられない
  • 枕を替えてみたけど、よくならない
  • 医療機関に通院してみたでど正直よくなっていない
  • 検査の結果、首の骨には異常がないといわれた。じゃあどうすればいいの?
  • 首の痛みから解放されて、もっと毎日を楽しみたい



下を向くと首の後ろが痛いとき、どんなふうに対処すれば改善するのでしょうか?

それから、下を向くと首の後ろが痛いとき、やっていはいけない対処はあるのでしょうか?

今回は、首の痛みでお悩みの人に向けて、現役セラピストである私の観点から、注意点や改善法、または実用的な解消法などを紹介します。

いろいろな首の痛みや不調

首の痛みで苦しんでいる人は多いですね。

・首の後ろが痛い、横が痛い、前が痛い、顎の下が痛い

・寝違えてしまったのか、朝起きたら首が痛くなっていた、首を動かせない

・首も痛いが、頭痛もある、頭も重い感じがする、吐き気もする

・手や腕にしびれのような症状も感じる

このように首に関する不調はいろいろありますが、今回は特に”下を向くと首の後ろが痛い”という症状で苦しんでいる人に向けて、対策などを紹介します。

下を向くと首の後ろが痛いときの対処法

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注意:まだ病院(整形外科など)で検査を受けていない場合は、まず病院(整形外科など)でちゃんと医師に診てもらってください。

特に、吐き気がある、嘔吐した、手や腕にしびれがある、しゃべり方がおかしい、手足をうまく動かせないなどの症状がある場合は、重大な病気が隠れている可能性がありますから早急に病院で検査してください。



病院で検査したけれども、特に首の骨に異常はみつからなかったし、他の病気でもないと診断されたけど、やっぱり下を向くと首の後ろが痛いときは一体どうしたらよいのでしょうか?

以下に雑誌や書籍やウェブサイトなどで紹介されている対処法、改善法をあげてみます。


その1:首の付け根(頚椎7番あたり)を両手で圧す

首の付け根(頚椎7番あたり)を圧してやると、首の痛みがやわらぐという専門家がいます。

ちなみに頚椎7番とは、下を向いたときに一番でっぱる骨です。

タオルを使って首の付け根を押すというやり方が紹介される場合もあります。



このやり方だけで首の痛みをすべて解消できるかというと実際のところは難しいと思いますが、

下を向いたときの首痛に関してはある程度の効果が期待できると考えます。

ただし、骨を強く押すことは危険ですので、注意が必要だと思います。


その2:首の前側をほぐす、鎖骨の上下もほぐす、肩のこりもほぐす

体の筋肉のどこかに痛みがあらわれたとき、その痛みがあらわれている筋肉とは別の筋肉のトラブルが原因である場合が非常に多いと感じています。

なので、首の後ろ側が痛いとき、首の前側だったり、鎖骨の上下だったり、肩などのコリをほぐすことは有効だと考えます。


その3:首の後ろを温める

急に首が痛くなったとか、炎症がおこっているせいで首が痛いような場合は、冷やしたほうがよいといわれています。

一方で、慢性的に首に痛みがあったり違和感を感じている場合は、温めたほうがよいといわれています。


その4:低周波治療器を使って首の筋肉のコリをほぐす

筋肉のコリをほぐすとうたわれている治療器やグッズが多く販売されていますが、私個人的な意見は正直「どうかな?」と思っています。


その5:首だけでなく体全体の歪みを正す

痛みや違和感がでているところは、どちらかというと結果であって、原因は他にある場合が多いと考えます。

首に痛みが生じているときも、直接首が悪いのではなく、体が歪んでいるせいでその歪が首に痛みとしてあらわれていると考えます。

なので、痛みの根本原因のひとつとして考えられる体の歪みを正すというやり方は良いと考えます。


その6:首および首に関連する筋膜をリリースする

治療法、改善法のひとつとして、最近、筋膜リリースというやり方が注目を浴びています。

私は日々体の不調で苦しんでいる人たちが快復するような支援をしているわけですが、その実体験からも筋膜リリースは有効だと考えています。

現役セラピストからの実用的なアドバイス

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以上、下を向くと首の後ろが痛いときの対処法、解消法をいくつかあげてみました。

ここでは、実際の現場で不調で苦しんでいる人たちをサポートしている現役セラピストである私の実体験から、実用的な解消法をさらに紹介します。



その前に、やってはいけないことをあげます。

それは、

痛みがある首の後ろを強く揉んだりしないほうがよいということです。

つい痛いところをなんとかしたくなりますが、痛みの発生しているところ以外にアプローチしたほうが快復する可能性が高い場合が多いということをおさえておいたほうがよいと考えます。



それでは、次に実用的な解消法を3つ紹介します。

実用的解消法1.:後頭部のコリをほぐす

下を向くと首の後ろが痛いとき、後頭部(首の後ろ側の上部)あたりのコリが要因である可能性が高いです。

後頭部の右側か左側が異常に硬くなり緊張している場合が多いです。

この後頭部(首の後側上部)のコリをほぐしてあげると、下を向いたときの首の痛みが緩和されることが多いです。


実用的解消法2.:背中のコリをほぐす

下を向くと首の後ろが痛いとき、背中(胸椎でいうと、9番~12番あたり)のコリが要因である可能性が高いです。

姿勢が悪いせいで背中が丸くなっている人が多いのですが、その丸くなった背中の頂上あたり、もしくはちょっと下のあたりのコリが要因である可能性が高いです。

このあたりのこり、または過緊張をほぐしてあげると、下を向いたときの首の後ろの痛みが低減されることが多いです。


実用的解消法3.:腰のコリをほぐす

下を向くと首の後ろが痛いとき、腰(仙骨の上、腸骨稜の上)のコリが要因である可能性が高いです。

一見、首とだいぶ離れているため関係がないと思われるかもしれませんが、実は腰は首と大いに関係があります。

腰のトラブルが首にでる場合がありますし、首のトラブルが腰にでる場合もあります。

仙骨と呼ばれている骨の上あたりのこりを探して、それを緩めてあげると、下を向いたときの首のつらさがだいぶ楽になる場合が多いです。



以上、今回は、”下を向くと首の後ろが痛い”という不調で悩んでいる人に向けて、実用的な解消法を紹介しました。

最後まで、ご覧になっていただきありがとうございました。